大阪府堺市にあるテナントビルの一室の塗装工事です。
塗装する箇所は木部や鉄部の塗装と床の防塵塗装です。
木部塗装は木製の扉や枠、巾木やカウンターなどの塗装になります。
鉄部塗装は入り口の扉と枠、外に面する窓のサッシがスチール製になっているのでその3か所です。
防塵塗装はカウンター内の床になります。
大事なのは塗装前の下地調整
やっぱり下地調整が大切です。
塗装工事って特に室内の塗装って、綺麗に塗料を対象物に塗ったらいいだけ。
職人さんが、塗装の専門家が塗るから綺麗になって当たり前と思われがちですが、、、、、
まあ、職人が塗るから綺麗になって当たり前なのは正解です。
でも、塗ったらいいだけってのは違いますね。
室内の塗装は、手が触れるし、目線が近いし、外部とは違う汚れがあり、結構気を使います。
手が触れるところは、手の油分が塗装を軟化させ汚れが多く付いているし、新しく塗る塗装の硬化を邪魔しますし、肌触りも気にしないと、ザラザラだと気持ち悪いですからね。
目線が近いから小さなへこみや傷、穴などよく見ないと分からないところも、しっかり見つけて補修。
外部と違い、シールやテープが貼っていたり、油汚れが付いていたり、ヤニ汚れがあり。それらを適切に落とさないと仕上がりやメクレの原因になるのでしっかり落とします。
もちろん全体的にサンドペーパーやマジックロン(研磨材入りのタワシ)を使ってケレンをします。
木部塗装
ショーケースの扉を塗装している動画です。
宜しかったらどうぞ。
この現場ではテープやネジ、押しピン、モールが付いていたので邪魔なものは撤去します。
テープは撤去しても糊が残っているのでシンナーで拭きとります。
全体的にヤニ汚れがきつかったので雑巾で水拭きをしてヤニのべたつきを拭きとります。
油分のついてそうな扉の取っ手廻りや木枠の手の触れそうな箇所は、ラッカーシンナーで脱脂をします。
ヘコミや段差のある所、穴などをパテで不陸整正。
全体的にサンドペーパーを当てて汚れを落とし、細かい傷をつけて塗料が付着しやすいように足付けをします。
パテ処理をした箇所、塗料が捲れているところは、下塗りをして上塗りの塗料の吸い込みを止めます。
全体的に上塗りをして完了です。
室内塗装の場合、耐候性は必要ないので仕上がりが問題なければ、上塗り1回で仕上げとします。
鉄部塗装
木部塗装同様、異物は撤去し、汚れ、油分を取ります。
マジックロン(研磨材の入ったタワシ)で錆びを落とし、汚れを落とします。
錆止め塗料を全体に塗ります。
上塗りをして完了です。
木部同様、上塗り1回で仕上げますが、外部に面するサッシ廻りは2回塗りをします。
防塵塗装
既存の塗膜の付着が良くないところは、皮スキで撤去します。
床の汚れを取る為、マジックロンやワイヤーのカップを付けた電気グラインダーで、床全体をケレンをします。
油汚れを落とすためラッカーシンナーで脱脂します。
アクリル防塵を3回塗りして完了です。
まとめ
室内塗装は外部の塗装のように耐候性や雨の侵入などの事は考えなくていいですが、
目が近く手が触れるので、塗装の肌感というか、仕上がり感を良くするための下地調整には気を使いますし、
もちろん捲れない為の下地調整にも気を使います。
塗装は外部も内部も下地調整が一番大事です。